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2010年04月25日

ボス猿伝 第二話 『出会い』

第二話 『出会い』山を離れてどれくらいの時間が流れたんだろう。

何日の時間が経過しているのかわからないくらいジャックはひたすら、南へ向かって歩き続けました。

時には犬に追っかけられ、時には今まで山では見たことも無いような鳥の大群に襲われたりもしました。

だけど、ジャックは全く怯む事はありませんでした。

なぜならば彼には、南で新しい群れを作るという夢があったから。。。



そんなある日。


ガサガサ。

何やら怪しい影がジャックに近づいてきた。

ガサガサ。

ジャック 『誰だ!?』

シーン。

ジャック 『気のせいかなぁ』

ジャック 『とにかく先を急ごう!』

ガサガサ。

ジャック 『誰なんだ!?出て来い!』



謎の猿 『ジャジャーん!お前、強そうだなぁ!俺と勝負しろ!』


突然、ジャックの前に一匹の猿が現れた!

ジャック 『なんだよ!突然!』

謎の猿 『イイから俺と勝負しろ!』

ジャック 『俺はアンタと勝負しない。先を急いでるんだ!』

謎の猿 『お前、逃げる気だな!』

ジャック 『逃げるとかじゃない!ただアンタと勝負する理由が俺には無いだけだ!』

謎の猿 『だったらイイから俺と勝負しろ!』

ジャック 『母さんからむやみに喧嘩をしちゃいけないって言われたんだ!』

謎の猿 『母さん??お前、マザコンか♪(笑)だったらママのところに戻ったら♪』

ジャック 『何ー?! 俺はマザコンなんかじゃない! ウォーりゃー!!』


ジャックはマザコンだと言われたことに腹が立ち、我を忘れて、謎の猿に向かっていった!

『キッキー!』

『キキッキー!』

ドカッ!

ボカッ!

『キキキキー!』

バコっ!

ズタっ!

『キキッキー!』



投げる、蹴る、噛み付くの死闘を繰り広げ、両者一歩も引かず、結局、勝負は最後までつかなかった。



ジャック 『お前、強いな!』

謎の猿 『お前こそ、強いな!』

ジャック 『お前の方が強いよ!』

謎の猿 『俺よりお前の方が強いって言ってるだろ!』

二匹 『わっははは!』

ジャック 『お前名前何ていうんだ?俺はジャック!』

謎の猿 『俺、ビーンマン!』

ジャック 『ビーンマン?!変な名前!豆男か?!わっははは!』

ビーンマン 『豆男って言ったな!ゆるさん!』

ジャック 『やるか?!』

ビーンマン 『望むところだ!』


『キッキー!』

『キキッキー!』

ドカッ!

ボカッ!

『キキキキー!』


再び喧嘩がはじまった。。。

それでもやっぱり勝負はつかなかった。。


ジャック 『お前、やっぱ強いな!』

ビーンマン 『お前もな!』


いつしか二人は仲良しこよしになっていた。


ビーンマン 『ところでジャック、お前この辺じゃ見ない顔だよな。どっからきた?』

ジャック 『俺は豊の国の山から来た!豊の国の山にはいっぱいの猿がいるんだ!』

ビーンマン 『そんなに猿がいるのか?何匹くらいいるんだ?20匹か?』

ジャック 『A群、B群、C群3つの群れがあって、3群とも合わせると2000匹くらい居る。』

ビーンマン 『2000匹ーーーーーー????』

田舎モノで生まれてから自分以外の猿を5匹しか見たことがないビーンマンには2000匹の猿はイメージつかなかった。


第二話 『出会い』 完

※この物語はフィクションであり、登場する猿や人は架空のものであります。
 どこかの山の猿の世界との類似点があったりしますが、その山とは一切関係なく、ア南が勝手に作り上げた物語です。




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Posted by d0_0b_anan at 21:22 │ボス猿伝